技術書の棚にあるゲーム業界コーナーが気になるものばかりでおもちゃを見つけた子供のような心持ちです。
今回の本もそこで見つけた一冊。
あ、ゲームブログから離れてないので安心してください。
桜井政博のゲームを遊んで思うこと2
なんで2からやねんって感じだと思いますが、単純に図書館の本棚で目についたからです。
1もあることは分かったんですけど流石にちょっと古かったので(この本でも2014刊行)
もっと新しい物も読んでみたいですけど通ってる図書館ではこれが最新っぽかったですね。
かなり面白いので最新シリーズを買ってもいいかな、という気にはなってます。
著者について
ファミ通に掲載されている桜井さんのコラムの単行本です。ご存じない方のために説明すると桜井政博さんとはスマブラシリーズを製作しているゲームクリエイター。カービィを立ち上げた人としても有名です。要するにゲーム業界に何人か居るうちの神の1柱ですね。
現在は任天堂ではなく会社を立ち上げてフリーランスとしてスマブラシリーズに関わっておられます。
ちなみに桜井さんの開発したタイトルでは圧倒的に新パルテナの鏡をお勧めしたい。
神掛かったストーリー展開で1番好きです。
オマージュごった煮で見事にまとめ上げているという点でジャンルは全く違うけど十三機兵防衛圏がぶっ刺さった人におすすめしたい感じのストーリー。古今東西あらゆる形での燃えるストーリー展開の類型を盛り込みました、みたいなストーリーのゲームです。
SFではなく神話物語なので、モチーフもゲームジャンルも違うけどいろんな混合物が見事に織り上げられていく感動は同じように味わえます。そういえば桜井さんもべた褒めしてましたね、十三機兵。
あとはヴァルキリープロファイルのエインフェリアじゃない方のストーリーが好きな人にもオススメしたいかな。
脱線したので話を戻しますね。
知識量に脱帽
この方が隔週で書いているコラムをこうして単行本として読んでいるんですけど、この方、生粋の現役ゲーマーとしても有名なんですよね。ゲームクリエイターは多かれ少なかれゲーム自体が好きな人の方が多いとは思いますが、なんと言ってもプレイしているタイトルの数が凄くて一般的なハードゲーマー以上の知識量なんですよ。
そういう前情報は持っていたんですけど、想像以上でした。知識量もハンパないしクリエイターとしての思考の深度も凄いです。
ただのゲームの感想のような文章でも非常に読み物として楽しいです。
ゲームがどうして楽しいのかを分かりやすく紐解いてくれるような気持ち良さがあります。
これって要するにゲームブログそのものですよね。しかも非常に質の高い。
内容的にはシンプルに最新ゲームの感想による日記的なものと、テーマを挙げてゲームの構造に対して語るコラム的なものがあり、どちらもゲームが好きなら楽しいです。
時期的にはPS3後期からPS4発売日から少し経ったあたりまで、ですね。
同時期刊行の『ゲームを作って思うこと2』もあり開発者視点よりの回を振り分けられている様です。
この後の時期が自分の中でゲームが俄然面白くなってきた年代だと思っているので新しいシリーズも気になりますね〜。
ゲームブロガーは読んだ方がええ。
とにかく思考が明瞭で文章が読みやすいので本当に頭のいい方なんだな〜と思います。思考の方向性も建設的、マジでゲームが好きでしょうがないんだな〜と伝わってきます。
こういうゲームブログが読みたかったんじゃ〜という気持ち。
ゲームブログを読むのが好きな人はマジでおすすめです。
ゲームの面白さを簡潔に書くお手本のような文章でもあるので、ゲームブロガーも読んだ方ええ。かしこ。
これかな最新版
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