本書は医療関係者向けテイストが強く、疾患に対する治療を解説する目的で呼吸の仕組みを解説しているスタンス。
診断の流れや聴診のコツなど、診察に興味がある人が読んでも面白い。
その為、内容は部分的に難解で専門用語が多数飛び出すが基本的には知識が無くても読めるように書かれている。
呼吸のしくみでは軽く流されていた分圧について、単位と合わせて書かれているが、あくまで実践的。本書だけでは前提知識が必要で少し不十分だりう。ガス交換の拡散の仕組みについては別の本を読んだ方がいいかもしれない。
特筆すべきはイラストの質。
イラストが精彩で目で見て分かりやすい。
雑学的な解説書を読むための副読本として読むのがおすすめだ。
特に肺胞周辺の構造は複雑なのでイラストのイメージが理解を助けてくれる。
肺胞を取り囲む血管のイメージが掴めたので読んでよかった。
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