超おすすめ。人生やることが多すぎると思った時に。
人生において大抵の事はノイズだという事は言われなくても多くの人が頭では分かっているはずだ。それでも多くのものを得ようとしてしまうのは、
何かを得ようとした時、何かを捨てなければいけない
という当たり前の事を忘れているからでは無いだろうか。
選択は常にトレードオフ、という言葉には何の革新性も無い。だが、ハッとさせられ頭が軽くなったような感覚に陥った。
全てを得ようとすることは「自分の手で選択をするという選択」を放棄する事なのだ。つまり主体的に生きる事を放棄する事に他ならない。
逆に、自分の手で得たい物を厳選し、主体的に生きるなら痛みが伴う。
人の目を気にする事をやめ、トレードオフの代価を払うのだ。
その為には本当にやりたい事を選び抜く方法と、不要なものをうまく捨てる技術が必要になる。
本書は具体的なビジネスのノウハウについては書かれていないビジネス書だ。マインドセットのノウハウ本である。とはいえふわふわした精神論が書かれているものとは少し性質が違う。
上記の
・選ぶ方法
・捨てる技術
については予想以上にかなり具体的に書かれていた。
自分の心の声を聞く為に孤独を作る必要性であったり、角の立たない仕事の断り方がそれだ。
とは言っても本書の通りに実践すると、やはり失うものもあるだろう。
だが失うものが無い選択などははじめから存在していないのだ。
「選択しないという」選択もまた、主体的な人生という価値を失っている。
であれば自分が本質的にしたい事を選び取るべきだ。そう本書は述べている。
薄々は感じて実践し始めていたことがうまく言語化されていて、読み進める度に頭の中がスッキリしていく気分だった。読んでよかった。
実践に人は選ぶが、ビジネス以外にも幅広く応用できる内容だ。
素晴らしいマインドセット本に感謝。
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