Newton12月号
微積についての特集を読みたくて購入したのだが、たまたま土についての記事があった。
土とは岩石が崩れて粒になったものと、腐植が混ざりあったものを指すらしい事を知った。
生物の栄養素となるものが含まれていなければ
岩石が風化して細かくなったものだけの場合、砂とか粘土というようだ。
この記事で土壌についても興味が湧いたので土壌と対比のついての本を読んで見ることにした。
土壌・対比の基本とつくり方・使い方
土壌の種別や地層ができるまでの工程などの解説が読める。
肥料の施し方、元肥と追肥についての解説が見れたのが収穫。
堆肥の作り方の項で炭素とチッソの割合、C/N比の定義と調整方法が知れた。主要な堆肥には各々のC/N比が決まっていて、その組み合わせによって調整するのだ。
この本は畑の野菜栽培やガーデニングをメインとして書かれていたが主要な堆肥に含まれる栄養素の働きについては共通するので稲作に当てはめても参考になった。
今さら聞けない肥料の話 きほんのき
別冊現代農業の単行本化なのでベースは農家向け。肥料を購入して撒くユーザー向けなので細かい原理よりも費用対効果とか労力とか実践的な話題が中心だがある程度の理論がさらってある。
イメージで理解したい人向け。
p66の主な肥料成分の役割と効果についてのイメージ図は初心者のとっかかりとしては非常にわかりやすい。
チッソは原料、借りは栄養素を運ぶトラック、リン酸は呼吸・光合成を行う機械というイメージとのこと。単純化した概念は頭に入りやすい。
また実際の農家の方々へのインタビューが記事の多くを占めているのが特徴的。特に最終章の稲作農家・薄井名人の孫に教える実践形式のレクチャーは非常に優良な記事。実際に施す堆肥の順番を実際的でありながら理論的に解説していくのでかなり参考になった。
ケイ酸が骨格肥料で、チッソが肉体付け肥料という分類も面白い。
水溶性であることを利用して先にソフトシリカを撒き、シリカ層を覆ってから過リン酸石灰や硫酸マグネシウムを施す事で、リン酸を土壌固定させる前にリン酸マグネシウムやリン酸カルシウムの形でシリカ層にくっつけさせるというテクニックは面白くて為になった。
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