論文が読めるようになりたくて、「医学英語論文」わかりません!!を読んだのだが、同じ著者という事でついでにこちらも読んでみた。
結果から言うとむしろこちらの方が自分には有益だった。
カジュアルに論文を読んでみたいと言う人にはむしろこちらの方がお勧めできる内容だ。
医学英語論文〜も読んでおけば、pubmedで検索→アブストラクトをさばき読みという工程が自然にできるようになるのでかなり実践的。
本書はざっくり言うと、統計手法の使われている論文の要点を抜き出して読み取る手順が学べる本だ。
医学と書かれているが統計が使われている論文なら応用可能なので適用範囲は結構広い。
論文にはあらすじをまとめたアブストラクトという項目が存在する。これを斜め読み出来るようになろうという趣旨だ。
RCT(ランダム化比較試験)などの主要な統計手法のざっくりとした解説とエビデンスの強さ比較や、肝となるプライマリーエンドポイント(PE)の説明など細かいことは置いといて要点を読むにあたって注目すべき単語を教えてくれる。
また実際に論文を引用しながらどう斜め読みしていくかの実践問題が多く含まれているので読み終わった後すぐにpubmedで実践に移れる。
ただし、統計手法の具体的な方法などについてはバッサリカット。あくまで読む・利用するという事に主眼が置かれている。そこが明快でわかりやすい。とりあえずの第一歩として非常に勧めやすい内容になっている。
専門用語は多いが読むのに時間がかかる内容でもないので、論文を読む事に興味がある人は試しに目を通してみるといいだろう。
非常にオススメ。
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