論文を読む実践を積む 〜本当にあった医学論文

 

 

トリビア的な論文やにわかに信じがたいような研究を紹介している。

この研究概要を読みながら気になったものを実際にpubmedで調べていこうというわけだ。

気になったのは以下のあたり。

5秒ルールは嘘。秒数に関係なく菌は速攻で移る。

コーラが影響があったのは女性の大腿骨のみで椎体には影響がなかった。

笑いに免疫力がポジティブな相関があるという論文はあるにはあるが、被験体が少なくエビデンスとしては弱め。

などなどの情報を論文ベースで確認していけるのは楽しかった。

ちなみに1番興味を惹かれたのはwifiと精子の運動量の相関関係で、PCから3cmの精子には近くにPCのない精子と有意差のある運動量の低下が見られた。つまり、普段からパソコンを膝に乗せたり、スマホをポケットに入れたりしていると精子の運動量は低下するわけだ。しかもDNAのフラグメンテーションまで確認されている。可能な限りポケットに入れっぱなしにしておくのは避けたほうがいいかもしれない。ちなみにWifiを切ると精子の運動量は復活する。

現役医師が書いている事もあり、勿論実在する論文からの引用で成り立っている。

さらっと実例に慣れるという意味では良書だったと思う。勿論著者が書いているように、娯楽書として読むべきだということを付け加えておくが。

また、コラムにあったグーグル検索で論文を検索する方法は参考になった。

やり方は単純。

キーワードの後に“et al“と付け加えるだけ。

Googleスカラーでなくてもカジュアルに論文検索ができるという豆知識だ。